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COLUMN

【制作後記】株式会社湘南ゼミナール様 マナビス合格者ムービー

2023.5.23

プリプロダクション

今回、以前からお取引のある湘南ゼミナール株式会社様より先方のブランドイメージ向上に寄与する映像制作を受託。 いただいたご要望は 「受験へ臨む生徒様が感じる、リアルな思いを描いた100人が見て99人が泣く映像」。 まず初めに、受験生が抱える孤独感を気持ちまでサポートされている先方サービスを表現し、 視聴された生徒様、保護者の方々の共感を誘う映像となるよう全体的な演出の方向性を設定した。 そして、次に着手したことは制作予算から逆算した制約の洗い出し。 作品全体のクオリティを最大限に維持しつつ、いただいた予算内で映像アウトプットを制作できるように枠組みを設定した。 制作事項 ・登場人物は主人公と先方従業員の合計2名 ・室内ロケーションは先方校舎を含めた最大2箇所 ・同時録音されるセリフはなし ・撮影日数1日 その上で社内協議を何度か行い、インディーズ短編映画の雰囲気でコンパクトにまとめつつ、 受験勉強に悩む主人公に焦点を当てた仕上げることに決定。 ストーリーテリングも、主人公の表情や振る舞いと彼女の「心の声」を要所に挿入することに決定した。 その後、先方からご提供いただいた、実際に講師と生徒間でであった会話集をベースにストーリーを作成した。

絵コンテ

粗方のストーリーが完成後、 青山真治監督、岩井俊二監督作品を参考に絵コンテ作成を開始。 主人公のペルソナと彼女が身を置く環境イメージを作成後、 シーンとカットのイメージに合った画像を検索、編集しシートに挿入。 その後、映像を全体的に俯瞰し、主人公の「心の声」を挿入するタイミングと内容を作成した。

絵コンテ最終稿
実際に撮影された上記の絵コンテ部分

ロケーションハンティング

絵コンテと同時進行で撮影スタッフのキャスティングを開始。 今回は弊社でWHO様や神奈川県庁様の映像を制作した、撮影監督のByron Gould氏をアサイン。 彼の映画制作チームとともに本映像を制作することにした。 プリプロダクションで作成した絵コンテをByron氏と担当ディレクター、進行担当と実際撮影が可能かどうかを協議しつつ、 ロケーション候補を選定しロケーションハンティングを行った。

ロケーションハンティングと実際撮影された映像

キャスティング

作品の出来を大きく左右するキャスティングの選考基準は、 演技はもちろんのこと、自然な形で今どきの女子高生を表現できる存在感がある同年代の女性とし、 選考を重ねた後、今橋光恵さんに決定

プロップ制作

演出上、劇中に登場する携帯電話画面に表示されるグラフィックを現場で同時に撮影することに決定。 弊社、所属のアニメーター河端 佑太に実際のサービス画面に近似した画像デザインを依頼。 撮影時に主人公がスマホ画面をタップする動きに合わせたタイミングで画面が切り替わるようにアニメーション動画を制作いただいた。 合否を確認するシーンでは撮影現場で主人公役の今橋さんが画面をタップして画面が切り替わるまでのタイミングを計算し、 より自然に見えるように演技も調整いただいた。 撮影時にスマホ画面で再生して使用するアニメーション動画として制作していただいた。

プロダクション

撮影は先方の校舎で行ったため、実際に生徒様が来校するまでの間で全撮影工程が終了できるスケジュールを作成。 早朝よりセットアップを行い、所定の時間までに該当シーン全21カットを撮りきった。 校舎内での撮影の間、 別働隊が部屋のシーン撮影現場にて、舞台装飾やその他の撮影準備を行っており、 スムーズにロケーション間を移動することができた。 同ロケーションにてナレーション音源も録音した。 無事に日中の撮影が終了した後、再び先方の校舎前に移動し屋外シーンの撮影。 総撮影時間17時間をかけ全撮影工程を終了した。

ポストプロダクション

オリジナル音源作曲

より作品のクオリティをあげるため、オリジナルの音源を用意することに決定。 今回も弊社が全幅の信頼を寄せるプロミュージシャンの山本貴仁氏に作曲を依頼した。 打ち合わせで伝えた全体感のイメージを伝え、 主人公の感情の移り変わりや、アクションに合わせ曲調が変わる、繊細なタッチの楽曲をご提供いただいた。

カラーグレーディング

編集工程の最後に全体の総仕上げとして画面全体を引き締めるカラーグレーディングを行った。 カラーグレーディングを行うことで画面上の明暗を調整することはもちろん、 より主人公の心情にあった受験前の孤独感や合格発表後の幸福感を表現することができた。 加えて、当初からの構想である短編映画に近いフィルムに似た質感を持たせることができた。

HOME JOURNAL 2022.5.29